【その23】ケメックスのコーヒーポット
このままフィルターを乗せて、
ドリップするという
なんともシンプルな作り。
そして美しいフォルム。
コーヒー廻りの道具ってひとつのカルチャー圏を形成してるよね。(特に最近は流行っている気がする。)
もはや日本のコーヒー経済を作ってる陰の立役者って
村上春樹な気がしてきてます。
(村上春樹の本読むとコーヒーをクールに入れたくなるのが性ってもんだ。)
フード分野とその道具の繋がりは
その食べ物や飲み物の味や飲食体験に
深く影響してくるという話が大好きで、
食べ物だって、盛り付けや皿、食べる環境やテーブル、食器など
横断的な話になってくるとき
そのコンプレックスシステムに萌える。
そういった横断的で、
実に複雑に思えることを
出来る限りソリッドにまとめあげることが
デザインであると思う。
それは文系の言葉で言うならば
演繹法なんじゃないか。
ロゴシックにアート。
複雑なことを
「要はこういうことでしょう」
と、まとめあげる時、
その形が美しいなら
正解だと思う。
そういったバランスの中心を射抜く力は
デザインであると思う。
様々な道具が乱立して
逆にごちゃごちゃしがちな
コーヒーツールに
くびれた美しいガラスボトルでええやん。
と提案してくれるケメックスには
そういった美意識を感じるのである。
(まぁ雑多な楽しさもあるんだけどね。)
かつまた